障害物検知センサを使用した「移動式クレーンブーム部接触防止装置」

摘要

本技術は，移動式クレーンの作業中に安全確認を補助する技術で，従来は，運転者および監視員の人的な目視確認で対応していた。しかしながら目視困難な場合におけるブーム先端部が構造物への接触事故に関して，対応が困難であった。弊社は，重機に取り付ける重機接触防止装置をはじめとして安全対策や装置に関して，様々な角度から装置を開発してきました。本技術の活用により，センサによる障害物検知を追加し，目測困難な環境でもブームと障害物の接近をオペレータに音や光で報知することができるため，安全性が向上する。このことから，移動式クレーンのブーム先端部に超音波センサを取り付け，センサが障害物を検知すると，先端部側コントロールボックスから，無線によりオペレータ室側コントロールポッグズへ信号を伝送し，接近距離に応じてブザーの断続鳴動間隔を変えて安全確認を補助できるシステムを開発した。また，本センサ技術を応用することにより他用途への展開も可能となり，現場の安全対策に貢献できると確信している。