リスク分析に基づく環境モニタリング～昨今の海外規制が求める「予防的管理措置」の観点で

摘要

平成27年7月29日に食品，添加物等の規格基準に定めるサルモネラ属菌及び黄色ブドウ球菌の試験法改正が通知された。近年，「各国が独自のマネジメント方法を持ち，微生物基準を決めるということは避けるべきで，原則としては食品の国際標準を決めるCODEXの基準やガイドラインに従うことが求められている」という考えの通り，わが国の食品安全マネジメントも国際情勢に合わせたものと変わりつつある。その一環として試験法改正が実施されている。国際的な食品安全マネジメントの動向の中で，特に米国食品安全強化法（FSMA：Food Safety Modernization Act）が日本の企業に大きな影響を与えることが予想されている。