太陽熱利用による吸着冷凍機とデシカント空調機の連成システムの運転実績

摘要

H23年12月，本学に再生可能エネルギー利用の建築設備，ゼロエミッションセンターが建てられ，H24年度に運用が開始された．宮内[1]は，実測データを用いて本設備による太陽エネルギー利用効果を月単位で示した．結果，全ての導入技術による年間のエネルギー削減率は18%に止まり，運用面での改善が必須だと分かった．改善には，各設備要素に焦点を当てた分析と分·時間単位での評価が必要になる．本研究では，本設備の内，太陽熱を利用した吸着冷凍機とデシカント空調機の連成システムに焦点を当てる．月単位且つ1日における本システムの運転を分析することで本システムの機能性を明らかにする．本報ではH25年における運転実績を示す．