疎水性ガスによる水の構造化を用いた農産物保存法のメカニズムの検討

摘要

本研究では，野菜組織おけるクラスレート水和物の形成を定性的に確認し，その生成量を明らかにすることを目的とした．その方法として，前報において検討した組織内の液体状の水のNMR緩和時間と併せて，結晶状物質のNMR緩和時間の測定を行った．また，本報告では，ニンジン組織以外でのクラスレート水和物形成の確認をも検討するため，試料にはタマネギを用いた．