低温排熱駆動型MH冷凍機の冷却性能改善：MH合金層へのヒートパイプ導入の影響

摘要

本研究では,北海道大学が燃焼合成法で製作した6000円/kg程度と安価で，1MPa以下の低圧で活性化可能なTiFe系合金を熱源側の合金(MH1)と利用した．またMH1合金層の伝熱性能の向上，温度均一性を図り冷却性能を向上させる手段としてヒートパイプを用いて，システムの冷凍性能に与える影響を把握することを目的とした．MH2合金はまだ開発中であるため，今回は既存の市販合金を使用した．MH2合金と一部MH1合金の伝熱促進にはブラシ型炭素繊維を利用した．