シミュレーションを活用した開発技術の最新動向②：油圧部品開発のための周波数およびエネルギー領域における革新的な解析手法の紹介②

摘要

それぞれの製品設計·開発目的に対して適切なシミュレーションモデルがあり、この適切なモデルを得るために、前述した「アクティビティ·インデックス」という我々が提案するソリューションは、これまで検証～試験ループ間に存在した様々な障害を取り除き、両者をつなぐ1つの架け橋となる。つまり、油圧系部品/システムの物理モデリングおよびその機能と、第1図（HiLSまたはSiLSにおける課題）に示したソフトウェアによるプロトタイピングの間に存在するギャップを埋めるために使用されるべきと考える。 例えば、コントローラの試作(HiLS, SiLS)において、これらの手法により、物理システムの設計に使用されたものと同じ（もしくは非常に近い）モデルを再利用することで、継続的な設計が可能となり、高忠実度なモデルからリアルタイムモデルへのシームレスな移行が実現できる。