〈特集(1)：特殊環境で活躍する油圧装置〉：特殊試験機－カタログ値を越えた高温テスト装置

摘要

油圧装置は工作機械·産業機械·鉄鋼設備·射出成形機等の駆動源として広く使用されている。これらの油圧機器は、一般に作動油温度0～60℃、粘度20 ～400mm{sup}2／sがメーカで保証する使用範囲である。ここで紹介する装置は、メーカの保証範囲を超えた高温で使用する油圧装置である。 自動車の自動ミッション·トルクコンバータ·パワーステアリング等の油圧機器は、車が真夏の炎天下を長時間走行し、非常に高温の過酷な状態で使用されることもある。 これを想定し、その状況下における性能または耐久性のテストを実施する必要がある。 また、パッキン類の耐久試験としての高温促進テスト装置なども、120～150℃と非常に高温の仕様となる。 これらの高温で使用する試験装置は、自動車関連機器またはオイルシールのテスト用として、需要が少なくない。 これらは試験装置であるが、同時に試験装置自体が過酷な状態で耐久試験をされている面もある。 従って、油圧機器の保証範囲外での使用であり、機器類は消耗品と客先にご理解頂き、製作することが多い。