難削材加工用切削工具の最新動向－ボールエンドミルによる超難削材,粉末ハイスの加工

摘要

近年，技術の進歩，特に"ものづくり"をとらえると，工作機械の高精度化，スピンドルの高速化や工具の性能改善などにより，加工環境が良くなったことから，従来は加工困難であったものが比較的容易にできるようになってきている。 そのため一般的な金型は海外に流出し始め，日本の"ものづくり"は大きく変化を遂げようとしている。そのような環境の中で日本に残るものづくりは，付加価値の高いものが主流になりつつある。 つまり，製品そのものも付加価値の高いものが要求されるが，それは金型の微細化，複雑形状化，小形精密化といったことを意味する。 今回，これらの問題をすべて解決した「エポックスーパーハードボール」を開発した（図1）。 本稿では，その工具の特徴および切削性能，加工事例などについて紹介する。