プラスチック機械：粉体塗料専用二軸押出機

摘要

粉体塗装は1950年代から始まり、近年では乾式塗装技術として急速に改良が進んでいる。 自動車部品から家電製品まで、数多くの製品に経済的で良好な塗装環境を与えることができ、粉体塗料の使用によって強固で耐久性のある表面を得ることができる。 環境面では、溶媒ベースの液体塗料よりもエネルギー負荷が低く、揮発性有機化合物(VOC)による影響がほとんどないという優位性がある。 更に、過剰に吹き付けられた塗料は回収もしくは再使用されるため、液体塗料の場合必要とする廃塗料処理設備を必要としない。また、コスト面では、液体塗料を使用するよりも全体的に見て低く抑えることができる。 粉体塗料は、顔料粒子と樹脂が混練された微粒子を帯電し、アースされた表面にスプレーされ、その表面で固着·塗装されるもので、顔料と樹脂との混練や粒子分散技術はプロセスの大きな要素となっている。 粉体塗料で問題とされている表面平滑性については、粉体粒子径と溶融粘度を制御する技術が必要であり、また、自動車車体のトップコートのような平滑性を得るためには、微粒子製造技術の革新が必要である。