受変電設備用 絶縁監視装置－IMS (Insulation Monitoring System)

摘要

当社は、㈱日立製作所の一グループ会社として、受変電システム、データ伝送·監視制御システム、電力会社向け保護制御システム、及びIT情報製品といった製品を製作しております。 今回、当社が持つ幅広い技術を応用し、題記システムを開発いたしましたので紹介させていただきます。 近年、工場等電力需要家の受変電設備に対する費用見直しや、新規設備投入の抑制等が急速に進み、既設設備の有効活用の必要性が大きくなってきています。更に、既設設備を長期に渡り安定して使用するためには定期点検が必須ですが、この点検にも費用低減が求められています。 これらの要求を受け、工場等の受変電設備の絶縁劣化に起因する重大事故を未然に防止するため、受変電設備を活線状態で24時間連続監視ができ、電気機器が運転可能な絶縁劣化の初期段階で絶縁耐力低下を検出して、電気機器の劣化回線及び劣化相を判別·表示する絶縁監視装置「IMS(Insulation Monitoring Systems)」を開発いたしました。 本システムでは、従来の同様なシステムでは検出困難であった間欠弧光地絡現象を検出可能なだけでなく、全く異なる現象である微地絡現象を同時に検出可能です。また、微地絡現象は微少な電流の変化を検出する必要があり、ノイズの影響を受けやすい受変電設備では、正確な検出が不可能であったため、耐ノイズ性にも配慮しております。 以下に本システムが検出対象としている絶縁劣化現象とシステムの概要を紹介いたします。