ボイラ：環境負荷低減への取り組み（低NO{sub}x化技術の紹介）

摘要

近年、地球温暖化、大気汚染などの環境問題が注目されている中で、当社は環境負荷の低減（CO{sub}2＆NO{sub}x排出量の削減）に貢献できるボイラ及びボイラシステムの開発に取り組んできた。 具体的にはボイラの高効率化、並びに高効率ボイラの多缶設置によりCO{sub}2排出量を削減し、燃料種類に対応した低NO{sub}xバーナの開発によりNO{sub}x排出量を削減してきた。 特に低NO{sub}x化の領域においては、1989（平成元）年に、灯油燃焼で業界初となるバーナ対応によりNO{sub}x80ppm以下を達成したボイラを製品化したのを皮切りに、2002（平成14）年には、ガス燃焼でこれも業界初となる先混合方式のバーナでNO{sub}x30ppm以下を達成したボイラ「Les-2000P」（平成15年度（社）日本ガス協会技術賞受賞）（写真1参照）を製品化した。 本稿では、当社の環境負荷低減への取り組みとして、低NO{sub}xボイラ「Les-2000P（ガス燃焼）」並びに「SSB-21PLX（油燃焼）」が搭載する低NO{sub}x化技術について紹介する。