生産設備におけるメンテナンスに配慮した設計のアプローチ

摘要

家電製品などの量産製品や，ポンプ，圧縮機，工作機械などの汎用機械に関しては，メンテナンス個所や方法などが実績として確立されている場合がある。しかし，自動車部品の製造機械のように一般的な自動化機械は，搬送，組立，加工，検査，集積など多くの種類があり，それぞれの部品の加工に特化した専用機となっている。 また，新規自動化により開発する機械装置などの場合には，保全の対象や方法が決まっているわけではない。 しかし，保全マンは与えられた機械に関して軸受やモータなど定石に則った保全マニュアルに従い，点検·寿命管理などの方法と段取りを考えるのが通常である。対象となる機械装置の本当に確保すべき信頼性のポイントや維持の要点となる機能に関しては設計者しかわからない。 また，保全性や信頼性は設計時に90％が決まってしまう。 このことから機械設計においては保全性を十分に考慮すべきである。