再使用型宇宙輸送システムの研究開発－推進システム－

摘要

ロケットは,小型のものから大型のものまで世界各地域で開発され運用されており,商業打上げサービスも行われている.しかしながら,30年以上に関わる飛行失敗率は,従来からあまり変化しておらず,世界の種々のロケットの失敗率は5％程度,すなわち平均20回に1回は現在でも打上げの失敗を経験しており,その多くの部分はロケット推進系の故障による.約40年間にもわたって技術開発が行われてきたにもかかわらず,世界おしなべて,20回に1回は失敗する輸送機しか未だに実現できていないのが現状である.また,最近においても新型ロケットの開発が行われているが,その最初の3フライトまでの失敗率は40％にも及んでいる.