高速·高精度切削を目指すcBN工具の新展開－cBN小径エンドミル「アタックスミス」

摘要

自動車産業や電気·電子産業を始めとする量産産業での部品の製作にはプラスチック成形やプレス加工が利用され，必ず金型が使われる．昨今の趨勢として商品寿命がますます短くなる関係から，金型の設計から金型を用いた本生産に至るまでの期間がますます短縮されると共に，商品総生産絶対量の減少から金型価格の大幅な削減が製造現場の至上命令となっている．10年ほど前までであれば，金型工場の看板さえ上げれば仕事の方から舞い込む状況であったものが，最近の状況では，大手受注先の中国，東南アジアなどへの海外生産·調達拠点のシフトにより，競争力のない企業では受注量の減少やコストダウンに応じられず廃業を迫られているのが実情である．本稿では，最近の実績を中心にその特徴と効果を紹介する．