放電加工が可能なCNC超高圧焼結体工具加工機「CNE-2型」

摘要

ダイヤモンド工具を大量消費していた石材加工分野が海外にシフトし，構造的にダイヤモンドセグメント工具が低迷しているが，精密機械部品や微細加工目的での用途は，景気の低迷による影響はあるものの，その需要はかなりある．これは，半導体ウエハなどのIT関連分野の部品加工や超精密マイクロ加工，難削材加工に不可欠な工具としての認識がユーザーにも広がってきているからであると考えられる．また，自動車の低燃費対策として，車重の軽量化目的でアルミ材やFRPの部品が増えている．したがって，それらの高速高能率加工でも用途が広がっており，環境対応のドライ加工も追い風となり，超高圧焼結体工具(PCD, PcBN)が注目されている．つまり，ハイスや超硬に続く次世代工具として，切削加工に欠かせない工具になることは間違いないものと思われる．