NC旋盤の形式と選定：（第4回 NC旋盤の諸型式）

摘要

前回までに同時1刃物台加工、すなわち複数の刃物台が同時に1つの部品加工に関与することのない型式のうちからスラントベッドのNC旋盤について分類した。 その記事に目を通す機会のなかった人のためにその概要を説明する。 写真20のようにベッドをスラント化することにより、旋盤として一定の床面積に対して、遊休空間を有効に活用することになり、その傾斜角度に応じて、サドル案内面の幅が増大ができるようになるとともに、汎用旋盤のように設計上、サドル案内面の内側に心押台の案内面を配置せざるを得なかった事情が解消され、それぞれの案内面上に搭載される刃物台および心押台の両者が、作業上お互いの位置の拘束を受けることなく独自に移動することができるようになった。