放送分野の品質評価技術の標準化動向

摘要

ITU-RSG6では、通信分野での品質評価を担当するITU-TSG9やSG12と連携しながら、テレビジョンの品質評価技術の標準化が進められている．映像信号形式，画質の主観評価法および客観評価法，放送チェーンの監視，そして放送の品質要求に関連するITU勧告が作成されている。これら品質評価技術の勧告は、放送方式の技術基準策定など放送のシステム設計に活かされている．高品質の確保は放送の重要な要素であり，複雑化·高度化したデジタル放送システムのための品質評価技術や監視技術の一層の進展が期待される．