グループ議論の成長を促すリフレクティブインタフェースの提案

摘要

高等教育の現場にグループ議論形式の演習が増えている。エネルギー·環境、少子高齢化、医療福祉など、現代には社会的な対応·解決が必要とざれる課題が多くある。大学·大学院の学生は高度な専門性をもつため、卒業後、その専門知識や問題解決能力を活用し、1人では解決できない問題に向け取り組むことが期待される。異なる専門性を有する複数人が複雑な課題に向けた意思決定をする際、グループ議論の形式がとられる場合は多い。教育現場での議論支援を検討する際、多様な視点·アプローチの選択、限られた時間の中での個々の力の発揮、他者とのバランス、議論全体からの学び、の視点を取り入れることは重要である。本研究では、高等教育現場でのグループ議論を用いた演習を対象とし、議論を支援するインタフェースの検討を目的とする。