DWDMシステムにおける波長フィルタの最適スペクトル特性の検討: クロストークフロアの極限符号効率への影響

摘要

DWDMシステムにおける高符号効率化に伴い，狭波長間隔化によるクロストークの増加が問題となる．我々はスペクトル形状として高次指数関数をもつ波長フィルタについてクロストーク値および符号効率の関係を解析する方法を提案したが，実際のフィルタにはクロストークフロアが存在し，符号効率を制限する．近年報告されたカスケード接続したAWGフィルタには2段階のクロストークフロアが存在するので，本報告ではこのスペクトル特性をモデル化し，符号効率に影響を与えないために要求されるフロアレベルとして，第1段フロアは-40dBで8チャネル以下，第2段フロアは-60dB以下で100チャネル以下が必要であることを明らかにした．