通信上ラヒック量を考慮した仮想綱のロバスト性評価手法とトポロジ設計法

摘要

本稿では，通信トラヒック量を考慮した仮想綱構築を実現するために，新たなロバスト性評価手法およびトポロジ設計法を提案する．仮想綱のロバスト性評価手法では，通信トラヒック量とネットワーク資源量を考慮してロバスト性を評価する．トポロジ設計法では，ユーザから仮想綱構築のリクエストを受け取ると，まず，ダイクストラアルゴリズムとプリムの最小木法を用いて，リクエストノードを全て通る仮想綱トポロジを決定する．それから，設計したトポロジに，一定量ずつ資源を割り当てていく．そして，仮想綱がリクエストのロバスト性要件を満たしていれば，ユーザに仮想綱を提供する．もし，ロバスト性要件を満たしていなければ，仮想綱の資源量を一定量ずつ増加させていき，ロバスト性要件を満たした時点でユーザに仮想綱を提供する．2つの掟案方式をシミュレーションで評価し，数値例において提案法の有効性を調査する．