IMS相互接続におけるENUM／DNSを利用するSIPルーチング方式に関する考察

摘要

本稿では，3GPP（Third Generation Partnership Project）で定義されるIMS（IP Multimedia Subsystem）ネットワーク間を国内の事業者間で相互接続する際に，E．164番号を宛先としたSIPリクエストのルーチングにENUM/DNSを用いる方式に関して，国際標準や国際的な業界団体の仕様をベースに考察した結果を報告する。なお，ENUM/DNSに関しては，国際的な業界団体であるGSMA（GSM Association）のガイドライン（IR．67：DNS/ENUM Guidelines for Service Providers＆GRX/IPX Providers）を参考にして，国内のENUM/DNSサーバのアーキテクチャ及びENUM/DNSサーバが返却するSIPルーチング情報について考察を行った。