認証情報を利用したセッション制御連携型転送系制御方式の通信品質への影響評価

摘要

VoIPに代表されるセッション制御型end-end通信では、通信に使用する端末のIPアドレス·ポート番号は、そのセッション毎に可変である。この様なセッション制御型end-end通信を、ファイアウォール配下でセキュリティーを保ちつつ実現するためには、セッション制御情報と連携し、ファイアウォールのポリシーを動的に制御する動的ファイアウォール制御が必要である。 この様な動的ファイアウォール制御技術としては、MIDCOMやSIP ALG等の既存方式が存在するが、筆者らはより幅広いネットワークに適用可能な方式として、SIPサーバが発行する認証情報を用いる方式を提案した。本稿では、本提案方式における接続遅延·伝送遅延の検証結果を示し、end-end通信への影響に対する評価結果を報告する。