オープンアーキテクチャルータにおける制御部冗長構成法

摘要

近年のIPトラヒックの急激な増加，サービスの多様化により，ネットワークプロバイダのコア網に配備されるルータに対し，機能追加を容易にする柔軟なアーキテクチャとキャリアグレードの信頼性の両立が求められている．この要求を満たす一手法として，我々は，ハードウェアとソフトウェアともにオープンなアーキテクチャでルータを構成するオープンアーキテクチャルータ(OAR)について検討を行っている．本稿では，ATCA規格のハレードゥェア及びオープンインタフェース採用ソフトウェアを用いたOARにおける，高可用性実現に向けた制御部冗長構成法及び障害時の制御系切り替え方式について検討する．また，SAF準拠のオープンAPI適用ミドルウェアを用いた，OAR試作の構成と動作について報告する．