高次相関の導入で顕在化可能な音波と電磁波間の相互関連－Relationism-Firstでの試行的な理論と実験

摘要

近年、電子機器の普及によるEMCや環境問題との関連で音と電磁波の両影響を互いの関連において評価することがますます重要になりつつあると思われる。そのための規範としてRelationism-Firstの基本理念で高次相関情報の利用が不可欠となることから筆者らが既に発表してきた拡張型相関分析法の導入を行った。実験としてはノートPC、携帯電話などを具体例にとり提案した方法を適用した結果、音と電磁波間での相互関連が顕在することが確認できた。すなわち、平均的な関係の回帰関数だけでなく低次から高次の相互相関情報を階層的に用いれば、一方の揺らぎデータから他方の揺らぎ分布全体を推定できることも示された。