20kV級／400V配電方式の最新技術動向－20kV級配電の供給用設備機器の現状

摘要

これまで，20kV級配電は過密地域を主体に計画され，供給方式は信頼性確保と稼働率向上を目的とした設備形成で総コスト低減（小型化，機器価格低減）を図り実用化してきた，2000kW以上の需要には20kV級で需要家受電設備に直接供給し，2000kW未満の需要には低圧（200- 100V，一部400V）で供給するための供給側設備を設置してきた（一般に，50～2000kWの需要家へは6kVでの供給を行っており，マンションなどの50kW未満の需要家の集合住宅には，低圧に変成して供給している）．また，配電用変電所からの送電効率向上を目的に電力需要地まで20kV級で送電し，需要地で6kVに変成し，供給とするケースもある（工業地帯 ^疎地域など）．