施設園芸（加温栽培）での省エネルギー（燃油節約）対策について

摘要

ハウスからの放熱は，被覆材を通過する貫流伝熱，被覆材などの隙間を通しての換気、隙間伝熱，地面に対する地中伝熱の3つがあります。 これらを抑制していくことがすなわちハウスの保湿性改善につながります（図1）。 　 ハウス内の保温性を高める方法としては，ハウス外張りフイルムの中に内張を設置，被覆することによってハウス内に空気層を設けて伝熱抵抗を高めることが一般に用いられています。さらに内張を3層に増設することによって空気層を増やして伝熱抵抗を高める方法がありますただ，必ずしも2重内張を3垂にしたから放熱量が半分になるわけではありません。多層被覆にするとかなりコストがかかることやハウス内が光線不足，昼間高温多湿傾向となりがちですから注意が必要です。