計量分野の国際動向と2003国際法定計量京都会議

摘要

計量分野の国際関係は、1875年のメートル条約締結によりその基礎が据えられた。 この条約は加盟各国が共通の単位系と計量標準を使用することを眼目としており、その活動を推進するための国際機関として常設の国際度量衡局（BIPM：Bureau International des Poids et Mesures）の設置が決められた。 BIPMは職員数70名ほどの組織で、計量関係の研究所としての機能と国際機関事務局としての機能を併せ持っている。その活動内容は4年に1回開催される国際度量衡総会（CGPM：Conference Generale des Poid et Mesure）で路線が決定されるとともに、18名の有識者で構成される国際度量衡委員会（CIPM∵Comite International des Poids et Mesures）が毎年開催されて運営の詳細と活動の提案を協議する。