乗用車等の新しい燃費基準（トップランナー基準）の策定について

摘要

2005年度（速報値）の我が国の温室効果ガスの稔排出量は，京都議定書の基準年（1990年度）と比べて8.1％上回っており，基準年比－6％の目標達成に向けては，更なる取組が必要な状況となっている。 これは，我が国の温室効果ガス排出量の9割程度を占めるエネルギー起源二酸化炭素（CO_2）が大幅に増大したことによるものである。 部門別に見ると，民生部門からのCO_2排出量が基準年比40.5％増と大幅に増加している。 運輸部門については，減少基調に転じつつあるが，基準年比で18.5％増となっている。 地球温暖化問題は今後とも地球規模で深刻化すると予測されているなかで，民生·運輸の両部門のCO_2排出量は，基準年比でみると大きく増加していることから，引き続きこれらの部門におけるCO_2排出量の削減に向けた取り組みが重要である。