口ボッと塗装システムの設計事例

摘要

当社が,国産初の塗装ロボットを世に送って30年近くになる。 当時のプラスチック成型品塗装と言えばTVキャビネット全盛で，続く時代もビデオデッキ等の家電製品に集中していた。 その後，乗用車用部品の樹脂化が加速されるのに伴い,塗装システムは一層,大型化·量産化傾向を示した。 そして昨今は，個人向け個電製品の普及と共に，ますます塗装製品は多様化·多品種化の傾向を強めてきたと言える。 IT革命の時代を迎え,とりわけ携帯電話やDVD,デジタルカメラ,ノートパソコン等の分野に見られる通り,多品種ながらも大量生産商品を生み出し，塗装ロボットのニーズがさらに伸長したのも近年の特徴である。ここに改めて，ロボット塗装に着眼してシステム構築の在り方を考察する。