耐候性試験後のウレタン系塗装膜の″強度の深き方向解析〝

摘要

有機材料は屋外環境においては光（主に紫外線）や水（降雨，結露など），熱，酸素，腐食性溶液（酸性雨，海塩粒子など）などの環境要因が複合した条件に曝（さら）されて，劣化が内部まで進行することば知られている。　この劣化は，材料の表層から内部にかけての深さ方向での変化であり，それは機械的性質·化学的組成の変化でもある。劣化材料の評価においては，光沢保持率，色差測定による樹脂の表面における評価方法がほとんどであり，強度の深さ方向の解析が少ない。