転炉底吹き用羽口のスポーリング試験方法開発

摘要

MgO－Cれんが内に多数のSUS細管が埋設されたMulti－holeplug（MHP）は，転炉の底吹き羽口に使用される。実機使用後のMHPを観察すると，稼働面と平行な亀裂が確認される場合があり，溶鋼磨耗に加えて，ある頻度で亀裂からの剥離損傷が発生していると考えられる。そのため，MHPの更なる耐用性向上を図るためには，亀裂·剥離の低減が必要である。しかし，従来の溶銑浸漬法などでは，材質としての評価はできてもSUS細管を含んだサンプルではSUS細管に沿う亀裂が発生してしまい，構造物としての評価は困難であった。そこでSUS細管を埋設したMHPサンプルの耐スポーリング性を評価する方法を検討した。