低カーボン系MgO-Cれんがにおける耐スポーリング性の改善

摘要

本報告では，ピッチ添加が耐スポーリング性に与える影響ならびにマグネシア粒への膨張吸収虐設置による耐スポーリング性の改善について調査を行った結果以下のことが判った。各種ピッチの基礎特性調査より，ピッチDは黒鉛含有系では黒鉛と強固なカーボンボンドを形成して高い強度を発現することが判った。各カーボン量におけるピッチDの添加効果の調査より，低カーボン質（C＝5％）においてはピッチD添加により焼成後弾性率の上昇が抑制され，高カーボン質（C＝10，15％）においてはピッチD添加により熱間曲げ強度が大きく上昇することが判った。MgO租粒骨材周囲へ膨張吸収層を導入した低カーボン質MgO-Cれんがは高カーボン質（C＝17％）MgO－Cれんがと略同等の良好な耐スポーリング性を示すことが判った。