トンネル火災からコンクリート構造物を守る湿式耐火被覆材--太平洋フェンドライト

摘要

太平洋フエンドライトは英国CAFCO社より技術導入されて約5年が経過し、昨年来本格的に首都高速環状新宿線や阪神高速新十条トンネルに採用されてきた。今後鋼殻沈埋トンネル等新設の港湾トンネル及び首都高品川線に代表される大都市高速道路用地下長大シールドトンネルヘの耐火設計が計画されている。 また、交通量の増大に対応するための既存トンネルの耐火補修工も海外の先例を基に実用化が期待される市場である。社会ニーズに伴い、今後ともトンネル耐火需要は増大していくだろう。 しかしながら、耐火工法も多様化が進んできており、いろいろな耐火工法が検討取り入れられてきている。 特に有機繊維を用いた爆裂抑止型耐火工法等がその一例である。 これら工法については補修方法とか、健全性についての評価規準が世界的にまだ確立されていない等、今後とも検証が必要な工法であるが、採用に向けた様々な取り組みがなされている。 当社として、今後ともこのトンネル耐火市場でリーダーシップを取るペく、より安全性の高い地下コンクリート構造物の構築に取り組んでいきた。