（第8回）耐火物の耐スポーリング性評価方法

摘要

耐火物が加熱·冷却や外力の影響を受けて亀裂を生じたり，あるいは割れによって表面から剥離したりする現象をスポーリングと言い，その原釦こより，熟的スポーリング，機械的スポーリング，構造的スポーリングに分類される1）。実際のスポーリングは唯一の要因で生じているわけではなく，いくつかの要因が複合的に影響して生じるものと考えられる。このようなスポーリングに対する抵抗力の程度を表すものが耐スポーリング性であるが，耐火物に要求される種々の特性の中でも明確に把捉することが難しい特性のひとつとされている。