取鍋用Al_2O_3-MgO-Cれんがの低熱伝導化

摘要

MgO-CれんがやAl_2O_3-Cれんがのような炭素含有耐火物は添加されている黒鉛の働きにより耐食性，耐浸潤性および耐スポーリング性に優れた特性を示す。しかし，黒鉛は熱伝導率が高いため，黒鉛を含有する炭素含有耐火物も熱伝導率が高い。そのため，炭素含有耐火物を内張りに用いた炉は鉄皮からの熱放散が大きくなり，鉄皮温度の上昇や溶鋼温度の低下を招くことがある。この熱ロス問題を解決するために，従来のアルミナ骨材より熱伝導率の低い骨材を使用することにより，黒鉛の特性を活かしながらAl_2O_3-MgO-Cれんがを低熱伝導率化することを検討した。