アルミナセメントの製造方法及び水和発熱に伴う温度履歴によるキャスタブル強度特性への影響

摘要

アルミナセメントの反応は使用される温度により大きな影響を受け，成分の溶出速度や水和物生成のタイミングと水和物の種類が異なることが知られており1，2），実用時の雰囲気温度に合わせて流動特性や反応時間を調整したり，養生期間の調整を行うなどして使用されている。また，アルミナセメント水和物は主に温度の影響を受けて，脱水を伴う相転化（転移反応）を生じ強度特性が変化する為に，これを考慮した材料設計が必要となる。