Al_2O_3-SiO_2質キャスタブルにおける膨張特性の検討

摘要

乾燥後亀裂の抑制を目的として、石英を主要鉱物とするシリカ原料の添加を検討し、膨張特性、強度への影響について調査を行った。シリカ原料の添加量に比例して、1000 deg C，1500 deg C焼成後の線変化率は増加する。 1000 deg Cでの膨張挙動は3種とも略同等で、乾燥後亀裂の抑制としても略同等の効果が期待される。シリカBは、強度低下の影響が比較的小さく、残存膨張付与畳も大きいことから、3種の中では最も有望である。 また、シリカ原料を添加することにより、冷却時の収縮量は小さくなる傾向であった。 ただし、シリカ原料の添加量については、BASE品の膨張特性や、強度低下への影響により決定する必要がある。