静岡県の活断層·地震·津波

摘要

地球の表面は，東西南北,そして上下に，わずかずつですが常に動いています。これは地球表面を覆うプレートがその下部のマントルの動きによって移動しているためで，このような考え方を「プレートテクトニクス」と呼びます。 2枚のプレートがぶつかったり，擦れ合ったり，一方が沈み込んだりするプレート境界と呼ばれる地域では地震が多く発生します。 またプレートが押し合う力はプレート内にも伝わり，活断層が形成されます。静岡県周辺では，陸地を構成するユーラシアプレートの下に,海底を構成するフィリピン海プレートが沈み込んでいます（第1図）。伊豆半島は，主に火山からなる島がフィリピン海プレートに乗って南の方から移動して，現在はユーラシアプレートおよび北米プレートとぶつかって陸続きになったものです。