本文では,我々が以前に提案した楽曲間の相違度算出手法を楽曲データベースに適用し,類似楽曲抽出を行うことでその有効性の評価を行う.この手法では,楽曲のメロディーの推移に着眼した特徴量を算出し,得られる特徴量に対してDynamic Time Warpingを適用することで楽曲間の相違度の算出を可能とした.ただし,以前我々が精度評価のために行った実験では,数曲の楽曲を用いた相違度算出に留まっており,類似楽曲抽出の十分な検証を行っていなかった.そこで,本文では284曲で構成される楽曲データベースを用いて評価実験を行い,類似楽曲抽出の精度について考察する.さらに,他手法との比較を行い,本手法の有効性について検討を行う.
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