バウンデイングボックス解析による3次元ビデオ·セグメンテーション

摘要

複数の同期カメラを用いて撮影した多視点映像から生成された、高精細な動的3次元オブジェクトモデル（以後3次元ビデオと呼ぶ）に対する動きセグメンテーションについて論じる。 本論文では舞踊の3次元ビデオを対象とする。 通常、映像の動きセグメンテションにおいてはオブジェクトの動きの大きさに注目することが多い。それに対し、本稿では3Dオブジェクトを囲む直方体の枠（バウンデイングボックス）の形状·体積変化に注目してセグメンテ｝ションを行うという新しい動き解析モデルを提案する。また、オブジェクトの向き·姿勢によらずロバストに処理するために、3Dオブジェクトのポリゴンの頂点座標を主成分分析して、姿勢補正を行う。 その結果セグメンテーションを行えるだけでなく、オブジェクトの平行移動や回転運動のパラメ一夕抽出も可能となった。