物理開口形状に依らない送信フォーカシングや平面波、円形波、仮想音源を用いた高速フーリエビームフォーミング

摘要

我々は、これまで、様々なフーリエ高速ビームフォーミング法を開発してきた。任意の送信ビームや波動（固定フォーカシングや平面波、円筒波、球面波等）の受信ビームフォーミングを実現し、また、仮想音源や仮想受信器を用いたビームフォーミングを行っている。特徴として、波数マッチング（マッピング）において、補間近似を必要とせず、また、新しいビームフォーミングを行った場合においては、補間処理を行う場合を含めて報告している。本稿では、これらのビームフォーミングを物理開口素子アレイの形状に依らずに実施する場合を報告する。過去に、リニア型トランスデューサから円形波を送信する場合等を扱っているが、本稿では、これに加えて、例えば、コンペックス型トランスデューサを用いて、平面波を送信した場合や、一定深さの位置をフォーカシング送信した場合等も扱う。