両端開放の細長い孔に入射する強力空中超音波の検討-開放端近傍に剛平面がある場合-

摘要

強力な空中集束超音波（周波数19.65kHz、波長17.6mm）を、音波の波長に比べて十分小さな径を持つ両端開放の直線状の孔に入射させたとき、孔の内外における音響特性について検討している。 実験に使用される孔は、一辺が5mmの矩形断面を持ち、孔の開放端の近傍には剛平面を配置している。 このとき孔の内部に発生した音圧分布をプローブマイクロホン（プローブの直径1.0mm、長さ25mm）で測定している。 さらに、音圧分布の定在波比についても検討している。 上記の結果より、孔の近傍の剛平面に強力音場を形成するための孔の長さについて、その最適条件を明らかにした。