紫外レーザー励起顕微光熱変換イメージング装置の開発と細胞観察

摘要

紫外光のみに吸収を持つ細胞内の無蛍光性化学種の空間分布をその場計測することを目的として，紫外レ－ザ－光励起による光熱変換信号の顕微イメージング装置を設計した．Ti－サファイヤレーザーの第3高調波を励起光，基本波をプローブ光として，反射対物レンズによる集光下で熱レンズ信号検出を行う走査型レーザー顕微鏡システムを試作した．各種試料を測定することで性能を確認するとともに測定条件の最適化を図った．波長260nmの励起光を用いることで，直径5μmの酵母菌の大きさに対応する熱レンズ信号画像を得ることに成功した.