2004年版 国内移動体通信市場動向調査

摘要

2003年度の国内の移動体通信（携帯電話·PHS）サービスは586万2,600加入の純増（対前年比88.2％）新規加入者数の減少傾向が続いており、携帯電話サービスでは第三世代携帯電話サービスへの移行が急速に進む一方で、PHSはデータ通信需要が市場を支えるものの、加入者の減少に歯止めが掛からない状況が続いている。 2003年度はKDDIが290万9,700加入の増加を記録し、初めてNTTドコモの実績（206万5,700加入）を上回り，好調をアピールした。 Vodafoneは「ハッピーボーナス」等の割引サービスを打ち出したものの、旧J－PHONEからのブランド変更や、「写メール」の大ヒット以降、市場に斬新なサービス提案を出来ない事、プリペイドユーザ獲得を前面の押し出した戦略が影響し、加入者純増数が103万8,800加入と伸び悩む結果となった。