汎用インバータ市場/海外展開が進み、市場規模が拡大

摘要

近年、汎用インバータ市場が新たな動きを見せている。 インバー夕はモー夕の回転を高度に制御する可変連装置で、直流電源から任意の周波数電源を作り出す可変周波数発生機能を備えている。これによって周波数と電圧をコントロールすれば、モー夕の回転スピードを滑らかに加減速することができる。 小型のインバータはエアコンや冷蔵庫など民生用製品にも拓哉されているが、汎用インバータは「100KVA以下で、主として汎用三相囲い型誘導電動機（37kw以下）を駆動することを目的とし、標準仕様により量産されている電圧型インバー夕」で「容量範囲が75kw（1馬力）以下のもの」と定義され、主に産業界で使用されている。 汎用インバータは①産業界で多用されている誘導電動機に適用できる、②既存電動機の回転速度を自由に調節できる、③省エネ効果により電力コストを節減できる、④従来の機械式可変装置を簡略化して省スペース化できるなど様々なメリットがある。 省エネ効果については、フアンやポンプ、コンベアなどの連続運転機器で最も高く、インバーターでモータの回転数を調整すると回転数の3乗に比例して消費電力が減少するため大幅な省エネ効果が得られる。事務所の空調設備でインバータを使用した場合は、15kwのモータで年間2，000時間使用すると従来の機械式制御装置（ダンパ）より年間22，800k馳の省エネが頑能で、電力コストを36.5万円節約できると試算されている（出所：日本電機工業会）。