大高正人のアーバンデザインに関する研究　その１千葉市海浜ニュータウン検見川地区地区センター計画の場合

摘要

建築家・大高正人はアーバンデザインでも優れた作品を残している。大高は多摩ニュータウンや横浜MMなど駅を中心とした拠点について特に歩行者空間の重要性を意識してアーバンデザインに取り組hでおり、大高のアーバンデザイン手法はこれからの拠点のあり方を考える上でも大いに参考になると考える。さて、大高正人のアーバンデザイン作品の中に千葉市海浜ニュータウン検見川地区地区センター計画（以下、センター計画）がある（図１）。本作品は当時開発主であった千葉県企業庁( 現: 千葉県企業土地管理局) が1970年代の都心への人口流入に備えて都心近郊での快適な住環境を整えるべく計画されたものである。本研究ではセンター計画を題材として、大高の設計思想が実現されている点とされていない点を明らかにすることを目的とする。