単層力ーボンナノチューブ上の酸素含有官能基：NEXAAFSおよび振動スペクトル研究

摘要

カーボンナノチューブ上の含酸素官能基は応用利用の上で重要である。単層カーボンナノチューブ（SWNT）上の酸素官能基の温度変化をIRとNEXAFSスペクトルで解析した。 用いた試料は、パルスレーザ山気化法（PLV法）で合成した後、酸化、精製、短縮を行ったものおよび、HiPco法と呼ばれる、炭素源にCOと金属カルポニルを使う気相化学蒸着手法を用いて合成した試料である。 PLV試料は閉じた末端を持つと考えられ（C-SWNT）、精製した試料はH202／H2SO4溶液で切断した（08SWNT）。 c-swN甘の300監での、炭素‰吸収端N藍ⅩAFSスペクトルには285。 9，288。 ユ，289.0，292.0，293．2，297.5 303.4eVの各ピークが観察されるが、288．1および289.1eVの吸収以外は加熱により増大した。 288.1eVの吸収が513kで消失し、289.1eVの吸収も513-1073監での加熱で減少した。 酸素‰吸収端スペクトルにも、300監で532.2，537.4，539.3，545．2，561.3eVの吸収を示すが300監から1073監への加熱で532.2，545.2，561.3eVの各ピークはやや減少し、537。 3eVの吸収はかなり弱くなった。同様な特徴は0-SWNTでも観察された。 葺まiPco法で合成した試料でもc-SWNTやo-SWNTのスペクトルと近い特徴を示したが、炭素臆『吸収端スペクトルではPLV試料に見られた289－292eVの吸収帯が見られなかった。