整形外科下肢手術を対象とした術後腰部硬膜外鎮痛におけるロピバカインの有効性の検討

摘要

下肢骨切り術後に，0．125％ブビバカイン，0．2％ロビバカイン，0．2％ロビバカイン＋フェンタニル（2．2mug·ml~(-1)）のいずれかをロックアウトタイム60分で3mlの単回投与が可能なpatient controlled epidural analgesia（PCEA）付きDIB－PCAシステムで6ml·h~(-)で持続投与した。 3群すべてにおいてPCEAは血行動態に大きな変動なく視覚的評価尺度（VAS）を低下させた。 0.125％ブビバカイン群と0．2％ロビバカイン群における痛覚遮断域はしだいに減少したが，0．2％ロビバカイン＋フェンタニル群での痛覚遮断域は手術翌朝まで維持され，0.2％ロビバカイン＋フェンタニル群の最大VASはほかの2群より有意に低かった。