抗菌薬TDMガイドライン(こ基づくアルべカシンの投与設計 八べカシンTDM解析ソフ卜Ver.2.1

摘要

アルべカシン（以後ABKと略）は殺菌的抗菌作用を有するァミノグリコシド系抗菌薬の1つで あり，重症のグラム陰性菌感染症とくにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症に対する 治療に用いられる.適応症としてMRSAによる敗血症，肺炎が承認されている.ABKおよびバンコマイシン，ティコブラニンなどを用いてTDMを実施しながら感染症治療を 行う際の，抗菌薬ガイドラインの策定が2010年ごろより提言され，日本ィ匕学療法学会および日本 TDM学会において合同の策定委員会が組織され，2012年秋に「抗菌薬TDMガイドライン」が作成 発表されました.今回の症例においても本ガイドラインに基づき，TDM解析用専用ソフトウェアを用いた投与設計を解説します.