ITを駆使した薬剤師主導の処方介入は処方の適正化と医療費の削減に有効

摘要

処方過誤あるいは不適切な処方が，医療現場で の死亡率に大きく関与することは，米国や英国に おける調査研究からも明らかであり，この課題の解決策として，薬剤師による処方介入，とくにIT を基盤とした処方の適正化が期待されている.で は，実際，ITを駆使した薬剤師主導の介入によつ て，処方の適正化がどの程度達成できるのであろ うか？最近のLANCET誌で，この命題に関する 調査研究結果が英国の医師や薬剤師から報告され た.その概要は，「ITを基盤とした薬剤師主導の介 入プログラム（PINCER(pharmacist-ledinformation technology intervention))を実施するここで， 処方の適正化が成し遂げられ，医療費削減への貢 献が期待される」というものである.